【アメリカの今】アメリカという国

アメリカの現状を、ポートランドからシェアしていけたらと思っています。

Heat Wave

これは7日間の天気予報です。6月27日の日曜日は110Fということは…最高気温が43℃。オレゴンでの観測史上最高気温となるようです。オレゴン州の6月の最高気温の平均は74F(23℃)、最低気温は52F(11℃)。これはオレゴン州だけではなく、西海岸にあるワシントン州、オレゴン州、カリフォルニア州が最も暑くなり、そしてその近辺にあるネバダ州、アリゾナ州、ユタ州なども影響を受けるようです。Northwestと呼ばれるワシントン州シアトルやオレゴン州ポートランドは基本的に夏はそこまで暑くならないのと、湿度が低いので普通ならとても過ごしやすいはずなのですが、こんなに暑くなるとは…。そして、特にシアトルでは世帯の3割程度しかエアコン装備をしていないので、hyperthermia(熱中症)などになる人が多くないといいのですが...。

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私は数年前にポータブルのクーラーを買い、今までは毎年夏に2・3回使うぐらいだけだったのですが、今年はすでに2回使いました。で、天気予報を見る限り25日(金)から7月1日(木)までの1週間使うことになるでしょう。6月末でこの気温となると、今年の7月と8月はどうなるのでしょうか...かなり心配です。今年のオレゴンは雨が極端に少なく、すでにかなり乾燥しています。となると...山火事が起こります。昨年の山火事は酷く、オレンジ色の空が続き山火事の煙が太陽を遮り、異様な状況が続いたのを覚えている方もいるかもしれませんね。山火事はオレゴン州、カリフォルニア州、アリゾナ州などですでに始まっていて、避難レベルになっている地域もあるようです。そして先日ちょうどAmazon Prime Dayのセールをやっていたので大型の空気清浄機も新たに買い、山火事に備えています。あっ、あとGarminのスマートウォッチも買ってしまいました…。結構な出費です…(汗)。

 

そして、カリフォルニア州をはじめとしアメリカではdrought(干ばつ)の問題がかなり深刻化しているようです。アメリカに来た当初、節電&節水という考えが一切無いアメリカ人が多さに驚き、それからは節電&節水の重要性を話し、実行させるようにしています(笑)。そして今ではその人達が自分の家族や知り合いに節電&節水の重要性について話し、徹底させているという話を聞くとほほえましく思えます。

 

今さっき天気予報を見てみたら…日曜日の最高気温が113F(45℃)にUpdateされていました。オレゴンでの観測史上最高気温となるようです。こんな暑い日が1週間以上も続くとなると、耐えられるかどうか…。私も含め、オレゴン州やワシントン州の住民は涼しく快適な気候に体がすでに慣れているので、とてもツライ1週間になると思います。地元の電力会社も対応に追われているようですが、電力会社のウェブサイトを見てみたらこう書かれていました。

 

「電力会社として今週末の気候、そしてみなさんの電力消費に対応すべく準備をしています。そしてあなた方も準備をお願いします。」

  •  懐中電灯
  • 非常用ラジオ
  • 電池で動く扇風機
  • 乾電池
  • バッテリーパック
  • 水…などなど

 

と、このリストは続きます。万が一、耐えられないような暑さになった場合は、家の前にショッピングモールがあるので、そこに行くことになると思います。どうにか無事に過ごせると良いのですが…。

 

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日常生活から感じること

さて初回に書いたことは警察とマイノリティーの関係ですが、それ以外でも。プロバスケットボールのNBAやプロフットボールのNFLなどで活躍する黒人選手が自分の高級外車に乗って運転していたら、「黒人がこんな豪華な車を運転しているなんておかしい」という理不尽な理由で警察官に止められたり、高級住宅地のセキュリティーが、新しく引っ越してきた元NFLの有名黒人選手を不審に思い引っ越してきた初日に警察に連絡をしたり。あのNBAのスーパースターのレブロン・ジェームスでさえも、2017年に家の門の所に黒人を差別する言葉(一般的にいうNワード)を書かれたりもしていました。

日常生活では?

もっと日常的なことを言うと、白人は白人を雇う傾向が強いということです。求人で全く同じ能力の白人、黒人、アジア人がいたとします。採用側の人間が白人の場合、同じ白人を雇う傾向が多く、その次がアジア人、黒人という順序になります。アジア人は物静かで、たとえ不公平があってもほとんどの場合、不平・不満などを言わないから雇いやすいと思われています。そして黒人の場合は、差別や不公平なことに対して、「それっておかしくない?」と意見をすることがあり、そういう声を聞きたくないがために雇わないということもあります。もちろんみんながみんなではありません。不公平に対して声を上げれば、自分の立場が悪くなることも百も承知です。ちなみにここで言う不公平というのは、昇進だったりボーナスだったりの類です。そして人員整理などが必要な場合は、黒人、アジア人、白人という逆の順番で切られる傾向があります。

 

これは国家公務員の例ですが、1年に1度「performance appraisal」という職務評価を直属の上司から受け取ります。いくつかある自分の仕事内容を3段階(Exceptional-優、Fully Successful-良、Unacceptable-不可)で評価されます。そしてこの評価を元にボーナスがもらえたりします。なのである程度の理不尽は、大抵のことは黙っています。たとえそれが自分の上司が二日酔いで出社して、全く使い物にならない日があっても…(笑)。

 

さて、ここで一例を。国家公務員として中途採用された黒人男性のD。彼はアメリカ人でビジネス英語、ビジネス文章もちゃんと書ける人です。ですが、同じフロアーの女性(A)が「あなたの英語は分からないわ」とDに直接言いました。以前から、Aさんの態度が気になっていた同僚もいたのですが、Dは「分かりました。今後はすべてメールにて連絡します」と。それ以降、Dからこの女性に対して電話や直接話しかけることなく、すべてメールにて連絡を取り始めました。言うまでもなく、電話の方が早いし簡単です。ですが特にこういう人とは「言った、言わないの水掛け論」に発展することもあるので記録に残るメールの方が特にアメリカでは安全かつ安心です。

そしてDは、同時にAさんに対する苦情を自分の上司達と人事部に報告。そして人事部がDの同僚や、Aさんと日常的に接することが人達への聞き取り調査がはじまりました。数週間後に人事部はAさんに提示した結論は、「辞める(クビ)か他の部署へ格下げ」というものでした。そしてAさんは他の部署への格下げとなりました。これは国家公務員の職場だったので、ちゃんと人事部が動いてくれたという一例です。

私の実体験

これは珍しいケースという訳ではありません。朝の挨拶をしても、あからさまに無視をする人がいます。最初は「あれ?聞こえなかったのかな?」とか思ったのですが、さすがに2日目・3日目となると、「あぁ、無視されているんだなぁ」と。同僚でもなく、ただ同じビル内の名も知らない人なのですが、嫌われているんだろうなぁと。このような体験は珍しいケースという訳ではなく、体験したことがある人は少なくないと思います。

前回も書きましたが私が住んでいる地域は、76%が白人、1%の黒人、17%のアジア人と言った比率なのでアジア人に慣れている人が多く、日常生活で差別されることはほとんどありません。年に数回、有るか無いかぐらいの頻度です。そして他の州のアジア人差別などと比べると、とても微々たるものだと思います。

 

今まで私が日常生活で経験したことの1つは、スーパーで買い物をしてレジで並んでいる時に、私の前に並んでいたアメリカ人男性には話しかけ、私の番が来たら挨拶すらなく、商品をすべてスキャンした後の合計金額さえも言われず、私と全く関わりを持ちたくなかった様子でした。こちらも、「あぁ、まだこういう人が存在するんだなぁ」というぐらいにしかとらえません。なぜならこの人が理由で、自分の一日を嫌な気分で過ごしたくないからです。こういった経験は、年に1回か2回あるかないかぐらいです。

 

そして今までで一番驚いた体験は数年前の出来事です。近所にあるスーパーWalmartへ一人で行ったときのことです。たまに通路から出てきた人とぶつかりそうになることがありますが、普通ならお互いに「Sorry」とか「Excuse me」など言葉を交わす程度のことなのですが、この日はいきなり白人女性から大声で「Go to hell!」と怒鳴られました。あまりのことにあっけに取られていた私に、周りにいたこれまた白人男性が「気にすることないよ。ああいう人たまにいるから」って私に小声でささやいてくれました。この件に関してはアジア人への差別なのか、この女性が単に変な人なのか分かりませんが…。

ポートランド Trimet 殺傷事件

2017年5月、ポートランドの電車(Trimet)内で、当時35歳の白人男性(白人至上主義者として知られていた人)が2人の黒人少女(当時16歳と17歳で、そのうちの1人は*ヒジャブを着用)にイスラム教徒への差別的暴言を怒鳴り続け、同じ電車に乗っていた3名のこれまた白人男性達(当時21歳、23歳、53歳)が止めに入りました。ですが、犯人はナイフを振りかざし、2人を刺殺、1人(21歳)は重傷を負いました。この生き残った男性は、裁判でも証言台に立ち話題になりました。

このニュースはポートランドのみならず全米でニュースになりました。なぜなら白人至上主義者により、このような人種差別からの殺傷事件が進歩的な都市として知られているポートランドで起こり、またその差別を止めようとした同じく白人の男性3名が被害者となってしまったからです。この事件は地元民からしたらとても心の痛む事件でした。ましてや、自分もたまにですが利用するTrimetで。自分が被害者になっていた可能性もあるからです。 

*ヒジャブとはイスラム教徒の女性が頭や身体を覆う布

心配

いくら自分が他人に迷惑をかけずに普通の生活をしていても、人種差別をする人と道で出会ってしまったらどうすることもできません。人種差別する人が男性で差別される側が女性・子供・高齢者の場合、唯一の希望は周囲にいる人達が助けてくれたらと願うばかりです。アメリカは広大なので場所によって全然違うのですが、私が住んでいる地域は日中であれば犬の散歩をしている人、ジョギングをしている人などいて危険を感じることはまずありません。道路脇の街灯もLEDで夜でも明るい方だと思います。ですが、Youtubeで他の有名な都市を見たりすると、場所によっては昼間でも私は怖くて歩けないなぁと思う場所もあります。薬物中毒の人達が徘徊している通りとかありますし。コロナが原因で治安が格段に悪くなったと言われているアメリカ。これからどうなっていくのでしょうか…。

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ジョージ・フロイド氏殺害に対しての求刑

いやぁ、6月1日と2日、ポートランドは暑かった。1日の最高気温は35度で、2日が33度。で、本日3日が28度。wikipediaによると6月のポートランドの平均気温は最高が24度で最低が11度です。1日と2日のあまりの暑さにクーラーを今年初めて使いました。で今日は夜ご飯を7時に食べ、キッチンを片づけて8時から映画でも見ようと思っていたのですが、予定を変更して1時間ほど外を散歩してきました。歩いた距離は3mile(4.8km)。気温も20度で風もあり、とても快適。これは散歩途中に撮った写真です。8時過ぎですが、まだまだ明るいです。

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さて今日はジョージ・フロイド氏の事件の続報です。昨年5月にフロイド氏の首を膝で圧迫し死亡させた元警察官のDerek Chauvin(デレク・ショーヴィン)被告に対し、検察は禁錮30年を求刑しました

ちなみに罪状は以下の通りです。この3つすべてで有罪という判決が出たのが4月20日です。

  • 第2級殺人(最長禁錮40年)
  • 第3級殺人(最長禁錮25年)
  • 過失致死(最長禁錮10年)

ちなみにこの元警察官の弁護士は、デレク・ショーヴィン被告が元警察官であること、そして犯罪歴がないということ点をふまえて執行猶予、もしくは短い実刑を求めました。

刑の減軽を求めた理由

 この弁護士が執行猶予を求めた理由は以下の通りです。

  • 平均的に警察官の平均寿命は一般市民の平均寿命より短い
  • そして一般市民男性より病気で亡くなる可能性が高い
  • デレク・ショーヴィン容疑者は心臓に疾患があると診断されているので他の警察官同様に平均寿命より早く死ぬ可能性が高い

これらの理由を聞いて、「And?」というのが私の第一声です。日本語で言うと、「で?」って感じです。こんなことが理由で実刑を免れて執行猶予だけなんてありえません。そしてこの事件で亡くなったジョージ・フロイド氏の寿命はについてはどう考えているのでしょうか…。

求刑30年の理由

ちなみに第2級殺人の刑量は平均で実刑12.5年です。ですが検察側はそれよりもっと長い実刑30年を求刑しました。それはこのような理由からです。

  • フロイド氏は手錠をかけられ抵抗できない状態であったこと
  • 10分近くも膝で首を圧迫するという残酷な行動をとったこと
  • 9歳児を含む複数の子供と一般市民の目の前でそのような行動をとったこと…などなど

 ミネソタ州のガイドラインによると犯罪歴がない人による第2級殺人の刑量は10年8か月から15年が基準とされています。なので30年の求刑は異例と言われています。

実際はどうなる?

ではもし求刑通り禁錮30年が妥当と判断された場合、30年間刑務所にいるかというとそうではありません。ミネソタ州では刑期が5年以上の場合、模範囚でなおかつ刑期の2/3を刑務所で過ごしたら、その後は仮出所となります。つまりこの場合、もし禁錮30年なら20年後に仮出所となります。ちなみにこの被告は現在45歳です。

アメリカでは2005年以来、142人の警察官が職務中の発砲によるmurder(殺人)、もしくはmanslaughter(殺すつもりがなかった殺人)で起訴されました。ですが今まではほとんどの場合、不起訴処分でした。そしてこのデレク・ショーヴィン被告は珍しく有罪判決を受けた8人目(142人中)の元警察官です。アメリカでは殺人の有罪判決を受けた場合の平均の禁固刑の長さは48.8年と言われています。ですが、これが警察官が職務中に殺人をし有罪判決を受けた場合は平均で16.4年となります。アメリカでは州にもよりますが、模範囚の場合、刑期の半分で仮出所になる州もあります。

 

この事件の刑量は6月25日に言い渡されます。さて、一体どのような刑量になるのでしょうか…。

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アメリカの日焼け止めから発ガン性

今日のブログは短いです。先日オンライン薬局のValisureが発売されている294の日焼け止めと日焼け後に使う商品の成分テストを行い、その結果78の商品から発ガン性のあるbenzene(ベンゼン)が見つかったと発表しました。そしてこの情報をFDAに通知しました。

 

こちらの12ページにあるTable 2.の部分にbenzeneが見つかった商品リストがかかれています。

Valisure-Citizen-Petition-on-Benzene-in-Sunscreen-and-After-sun-Care-Products-v9.7.pdf

 

こちらはbenzeneが見つからなかった商品のリストです。

Attachment-A-Table-5-of-Valisure-FDA-Citizen-Petition-on-Sunscreen-v2.pdf

 

私が使っている日焼け止めはbenzeneが見つかったリストにも、見つからなかったリストにも載っていません…となると、ちょっと心配なので見つからなかった商品リストに載っている中から新しい日焼け止めを買おうと考えています。アメリカで日焼け止めを使っている方は、一度確かめてみることをお勧めします。

 

ロードレイジ in US & アメリカの自動車保険の費用を公開

日本のニュースでも報じられていましたが、カリフォルニア州ロサンゼルスで母親の車で学校に向かっていた6歳の子供がロードレイジの犠牲となり亡くなりました。この運転していた母親が割り込まれた相手に対し中指を立てて、それに対して発砲がありその銃弾がこの6歳の少年の背中に命中し犠牲となりました。

アメリカの日常

アメリカで運転していると、身の危険を感じることが多々あります。ウィンカーを使わない人がとても多いのと、よく左右を確認せずに路線を変更してくる人がいます。あとは、自動車保険に全く入っていない人や、もちろんロードレイジも。クラクションを連打する人もいれば、中指を立ててくる人もいます。あとはtailgating(前の車にぴったりくっついて走ること、要するに煽り運転)をする人も少なくありません。

 

ただ一つ言えることは、アメリカは銃社会ですこういう危険な運転をする人は、銃を持っている可能性が高いと思います。反対に言えば、銃を持っているからこそ、このような運転をしているとも…。そして銃社会でもあり、車社会でもあります。日常運転していて、ヒヤヒヤすることもありますし、イラッとする場面もありますが、常に「相手は銃を持っているかもしれない」ということを念頭に置き、表情には出さず運転しています。

 

これは5月19日の夕方にワシントンDCで撮影されていたロードレイジ事件です。高級車マセラティに乗っていた男性が、車から出てきて割り込んできた相手に対して銃を発砲。そしてその場を立ち去りました。ちなみにこの男性は今現在捕まっていません。

 

最近見たことなのですが、一台の車が車線を右に左にと移動して少しでも先に行きたい様子が分かりました。そしてこの車はどんどん先へと進んでいき姿が見えなくなりました。数分後すこし渋滞が始まり、変だなぁと思いながらゆっくり運転していくと、右隣の車線にあの迷惑な運転をしていた車の後方部が見えたのです。言うまでもなく衝突事故をおこしていました。

アメリカの自動車保険

私はGeicoという自動車保険会社を使っています。ちなみに補償内容はこんな感じです。 

  • Bodily Injury Liability(対人賠償責任保険) $100,000/$300,000 Per Person/Accident
  • Property Damage Liability(対物賠償責任保険) $100,000 per Accident
  • Personal Injury Protection(搭乗者傷害保険) Non-Ded
  • Uninsured and Underinsured Motorists Bodily Injury(対人無保険/過少保険車傷害保険)  $100,00/$200,000
  • Uninsured and Underinnsured Motorists Property Damage(対物無保険/過少保険車傷害保険)  $20,000
  • Medical Payments(医療費保険)  $3,000
  • Comprehensive(包括車両保険)  $500 Ded
  • Collision(衝突車両保険)  $1,000 Ded
  • Emergency Road Service(緊急ロードサービス)  Full Coverage
  • Rental Reimbursement(レンタカー費用補償)  $35 Per Day, $1,050 Max

このカバー内容で車1台(トヨタのアクア)に半年で$350支払っています。1年で$700(約7万円)。アメリカでは車は必需品ですし、安心を買っていると思えば…。でも、もう少し安くならないかなぁ(笑)。

 

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自分を白人だと思いたいアジア人

これから話す内容は正直に言うと、同じアメリカに住むアジア人として全く何をしてくれているんだ…と呆れました。そして他のアジア人のことを全く考えていない行動に怒りすら感じます。ましてやアジア人へのヘイトが増えている現在、こういう行動をするとは…。

カリフォルニアのCostcoにて

Angie Changというロサンジェルス在住の女性。白人のボーイフレンドと一緒に訪れたCostcoでいきなり商品である洋服が置かれている場所に靴でそのまま上がり、アメリカの独立宣言を読み始めました。彼女の声が原因なのか、彼女の英語が原因なのか分かりませんが、とにかく聞くに堪えません…。そして二人とも着ているTシャツにはF*ck Chinaと書かれています(Fワードは書きたくないので、*で書かせてもらいました)。

 そしてこちらでは、白人の女性に対してNワードを使っています。全くこの人は自分をなんだと思っているのでしょうか…。全く持ってただの迷惑な人です。もしご覧になりたい方は下線が引かれているWatch on YouTubeの部分をクリックしてみてください。

白人になりたい、もしくは白人だと思っているアジア人

アメリカでは、アジア人なのに白人になりたいと思っている人、もしくは自分たちは白人だと信じている人が一定数居るように感じます。アジア人以外からすると、どう考えてもアジア人なのですが…。そして、KKKのような白人至上主義の団体を支援しているアジア人もいるようです。白人至上主義を支えるアジア人、全く持って意味が分かりません。なぜなら白人至上主義の人達にとって大切なのは白人のみだからです。いくらアジア人が自分たちは白人だと思っていても、そんなの関係ありません。そして、自分を白人だと思っているアジア人は、白人以外の人達を見下した態度をとることが多いです。ちなみにこのAngie Changという女性は以前Twitterで "I will never apologize for being white."「私が白人であると言うことに対して絶対に謝りません」と書いていました(上手な日本語訳ができなくてスミマセン)。Youtubeでの彼女を見る限り、そして英語を聞く限りミックスである可能性は低いと思うのですが…。

 

コロナの大流行により職を失った人、家族を失った人が沢山います。そして当時大統領だったトランプ氏がコロナ・ウイルスを「チャイニーズ・ウイルス」や「Kung Flu(中国の武術であるカンフーとインフルエンザを組み合わせて作った言葉)」を繰り返し使い続けました。そしてアジア人に対するヘイトが増えていきました。コロナ以前は、黒人へのヘイトが横行していましたが(言うまでもなく現在も続いていますが)、そのヘイトの標的がアジア人にも広がりました。いざ自分達がその標的になり日常生活で外出することが怖くなる人もいて、"Stop Asian Hate"と声を上げ始めました。確かに突然路上で殴られたり、ナイフで切り付けられたりするのは恐怖以外のなにものでもありません。では、コロナ以前はどうでしょう?白人になりたいと思っているアジア人、もしくは白人だと信じているアジア人が他のマイノリティーにしてきたことです。このようなアジア人は他人に対してNワードを使ったり、黒人やヒスパニック系の人達を自分達より低い身分のように扱っています。そして自分たちは白人だと言い出す始末…。そして一部の白人と同じような行動をとっているのです。こういうアジア人をbrainwashされていると表現します。一部の白人により政治的に洗脳されていると...。そしてself-hatred、つまりアジア人である自分への嫌悪なのでしょうか。

上記はウィキペディアにあるアメリカの公民権運動についてのページです。もし少しでもアメリカの歴史について興味がある方は、長いですが時間があるときにでも一度読んでみることをお勧めします。そして、今でも人種差別が横行するアメリカですが、今のこの現状になるまでどのように黒人が扱われ、それにどう戦ってきたかが少しは分かると思います。このウィキペディアに書いてあることがすべてではありませんが、概要としてとらえるには参考になると思います。

なぜならアメリカの歴史で、黒人がマイノリティーの権利を得るためにどれだけ戦ってきたかを考える必要があるからですそしてその恩恵をマイノリティーである私達アジア人が現在でもアメリカ国内で受けているからです。これについては、また後日書いていきたいと思います。

こんなことを日常的にされ続けたら…

日常生活で買い物に行くたびに、店員が後ろについてきて万引きをしないように見張られている人の身になってください。車を運転すると警察官に止められたり、外を歩いているだけなのに警察官に身分証明を求められたり。こんなことを日常的にされ続けたら、それはイライラするし攻撃的になるのも分かる気はします。私の知り合いの米軍に所属していた黒人男性は日本からアメリカのシアトルに飛行機で戻ってきました。彼は軍のユニフォームではなく、普通のカジュアルな洋服を着ていました。そして入国審査前の長蛇の列に並んでいたらセキュリティーに身分証明書の提示を求められました。それも違うセキュリティーの人に合計3回も。彼の前後に並んでいた白人の人達もさすがに何かを感じたようでが…。これには温厚な彼も、3回目のセキュリティーの人に「25年以上US Navyとしてこの国のために勤めているのに、なんでこんな扱いを受けないといけないのですか?」と静かに切れながらも米軍のIDを提示。セキュリティーは彼の身分が分かると同時に「Thank you for your service」、つまり「国のために大変な仕事をしていただきありがとうございます」と。言うまでもなく彼は怪しい見た目とかでは全然ありません。では、彼はなぜ3回もセキュリティーに声をかけられたのでしょうか…。

 

白人、黒人、アジア人、ヒスパニック系など色々とありますが、何度も言いますが変な人は人種に関係なく存在します。ただBLM(Black Lives Matter)やStop Asian Hateの目的はwhite supremacy(白人至上主義)の根絶や人種差別の撤廃などです。 人種に関係なく、差別をなくし普通の人が普通の穏やかな暮らしをしたいだけなのです。アメリカ人と日常的に話をするのですが、彼ら/彼女ら自身も今のアメリカはとてもピリピリした状態で、そのピリピリした感じが日に日に増していると感じている人が多いです。市民と警察の間の緊張関係、人種間の緊張関係、トランプを崇拝している人達との緊張関係などなど。そして何か1つのことをきっかけに大きな暴動などが起こる可能性がとても高いと感じている人が私の周りには多いです。

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アメリカのCDC - ワクチン接種完了者はマスク不要

5月13日にCDCが「新型コロナウイルスのワクチンの接種を完了していれば、室内外を問わずマスクを着用しなくてもいいです。ですが、バスや飛行機、病院などの混雑した屋内では引き続きマスクを着用してください」と発表しました。そしてこれを受けて、Walmart、Starbucks、Costcoは「ワクチンの接種を完了している人はマスクを店内でしなくてもいいです」と発表しました。

CDCの接種記録用紙

だからと言って、店頭で一人ずつワクチン接種の証明書を調べるわけでもありません。Honor system*をとるようです。アメリカでこれは無謀のように思います。なぜなら、通常はワクチンを接種するとその接種記録が書き込まれたCDCの用紙をもらえます。そしてそれが接種の証明となるので、大切に保管しないといけないものです。ですが、このCDCの用紙がeBayなどのオンラインで販売され、すでに大量の売り買いがあったようです。ちなみに、無記入のCDCの用紙が4枚で$80(8千円程度)で売られていました。

*Honor systemの意味:自主管理制度、無監督制度、自己申告システム

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もし店頭で接種記録が書かれたCDCの用紙をチェックするようになったとしても、嘘の情報が書かれた未接種の人がマスク無しで同じ店内にいるかもしれません。別にワクチンの接種が終わったからと言って、コロナにかからないという保証はありません。単に重症化する可能性が低くなるというだけで、コロナにかかる可能性はあります。ましてアメリカでは医療費が目が飛び出るぐらい高いので、もしコロナにかかり体調が悪くなってER(救急救命)に数時間いたら、その費用は数十万円はかかるでしょう。

私自身は…

私はファイザーの2回目の接種から2週間後の5月17日でFully vaccinated、つまりワクチンの接種完了した者としてマスク無しでほとんどの日常生活を送ることでできるようになりますが、私はマスクの生活を続けます。運動を兼ねて外を散歩する時だけは、マスクをしないと思います。ですが、それ以外の時はマスク着用を続けます。そしていまだに必要最低限の外出以外は控えています。コロナ以前は毎週金曜日に映画館で新作映画を見るという習慣があったのですが、残念ながら当分映画館には行くことは無いと思います。アメリカの状況ですが、CDCのサイトによると5月14日の24時間で、37314名が感染し690名が亡くなりました。確かに以前よりは格段と少なくなりましたが、それでもこれだけの数の感染者、死亡者が毎日のように存在します。この数字を多いとみるか、少ないとみるか…。

 

ちなみに、ワクチンの2回目(5月3日)の副反応を前回のブログで書きましたが、それらの副反応(発熱、疲労、吐き気、悪寒、浅い呼吸)は5日程度でほとんど収まりました。ですが、なぜか1週間後の5月10日から頭痛が始まり、3日間ほど続きました。今現在は副反応は一つもありません。

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