【アメリカの今】アメリカという国

アメリカの現状を、ポートランドからシェアしていけたらと思っています。

自分を白人だと思いたいアジア人

これから話す内容は正直に言うと、同じアメリカに住むアジア人として全く何をしてくれているんだ…と呆れました。そして他のアジア人のことを全く考えていない行動に怒りすら感じます。ましてやアジア人へのヘイトが増えている現在、こういう行動をするとは…。

カリフォルニアのCostcoにて

Angie Changというロサンジェルス在住の女性。白人のボーイフレンドと一緒に訪れたCostcoでいきなり商品である洋服が置かれている場所に靴でそのまま上がり、アメリカの独立宣言を読み始めました。彼女の声が原因なのか、彼女の英語が原因なのか分かりませんが、とにかく聞くに堪えません…。そして二人とも着ているTシャツにはF*ck Chinaと書かれています(Fワードは書きたくないので、*で書かせてもらいました)。

 そしてこちらでは、白人の女性に対してNワードを使っています。全くこの人は自分をなんだと思っているのでしょうか…。全く持ってただの迷惑な人です。もしご覧になりたい方は下線が引かれているWatch on YouTubeの部分をクリックしてみてください。

白人になりたい、もしくは白人だと思っているアジア人

アメリカでは、アジア人なのに白人になりたいと思っている人、もしくは自分たちは白人だと信じている人が一定数居るように感じます。アジア人以外からすると、どう考えてもアジア人なのですが…。そして、KKKのような白人至上主義の団体を支援しているアジア人もいるようです。白人至上主義を支えるアジア人、全く持って意味が分かりません。なぜなら白人至上主義の人達にとって大切なのは白人のみだからです。いくらアジア人が自分たちは白人だと思っていても、そんなの関係ありません。そして、自分を白人だと思っているアジア人は、白人以外の人達を見下した態度をとることが多いです。ちなみにこのAngie Changという女性は以前Twitterで "I will never apologize for being white."「私が白人であると言うことに対して絶対に謝りません」と書いていました(上手な日本語訳ができなくてスミマセン)。Youtubeでの彼女を見る限り、そして英語を聞く限りミックスである可能性は低いと思うのですが…。

 

コロナの大流行により職を失った人、家族を失った人が沢山います。そして当時大統領だったトランプ氏がコロナ・ウイルスを「チャイニーズ・ウイルス」や「Kung Flu(中国の武術であるカンフーとインフルエンザを組み合わせて作った言葉)」を繰り返し使い続けました。そしてアジア人に対するヘイトが増えていきました。コロナ以前は、黒人へのヘイトが横行していましたが(言うまでもなく現在も続いていますが)、そのヘイトの標的がアジア人にも広がりました。いざ自分達がその標的になり日常生活で外出することが怖くなる人もいて、"Stop Asian Hate"と声を上げ始めました。確かに突然路上で殴られたり、ナイフで切り付けられたりするのは恐怖以外のなにものでもありません。では、コロナ以前はどうでしょう?白人になりたいと思っているアジア人、もしくは白人だと信じているアジア人が他のマイノリティーにしてきたことです。このようなアジア人は他人に対してNワードを使ったり、黒人やヒスパニック系の人達を自分達より低い身分のように扱っています。そして自分たちは白人だと言い出す始末…。そして一部の白人と同じような行動をとっているのです。こういうアジア人をbrainwashされていると表現します。一部の白人により政治的に洗脳されていると...。そしてself-hatred、つまりアジア人である自分への嫌悪なのでしょうか。

上記はウィキペディアにあるアメリカの公民権運動についてのページです。もし少しでもアメリカの歴史について興味がある方は、長いですが時間があるときにでも一度読んでみることをお勧めします。そして、今でも人種差別が横行するアメリカですが、今のこの現状になるまでどのように黒人が扱われ、それにどう戦ってきたかが少しは分かると思います。このウィキペディアに書いてあることがすべてではありませんが、概要としてとらえるには参考になると思います。

なぜならアメリカの歴史で、黒人がマイノリティーの権利を得るためにどれだけ戦ってきたかを考える必要があるからですそしてその恩恵をマイノリティーである私達アジア人が現在でもアメリカ国内で受けているからです。これについては、また後日書いていきたいと思います。

こんなことを日常的にされ続けたら…

日常生活で買い物に行くたびに、店員が後ろについてきて万引きをしないように見張られている人の身になってください。車を運転すると警察官に止められたり、外を歩いているだけなのに警察官に身分証明を求められたり。こんなことを日常的にされ続けたら、それはイライラするし攻撃的になるのも分かる気はします。私の知り合いの米軍に所属していた黒人男性は日本からアメリカのシアトルに飛行機で戻ってきました。彼は軍のユニフォームではなく、普通のカジュアルな洋服を着ていました。そして入国審査前の長蛇の列に並んでいたらセキュリティーに身分証明書の提示を求められました。それも違うセキュリティーの人に合計3回も。彼の前後に並んでいた白人の人達もさすがに何かを感じたようでが…。これには温厚な彼も、3回目のセキュリティーの人に「25年以上US Navyとしてこの国のために勤めているのに、なんでこんな扱いを受けないといけないのですか?」と静かに切れながらも米軍のIDを提示。セキュリティーは彼の身分が分かると同時に「Thank you for your service」、つまり「国のために大変な仕事をしていただきありがとうございます」と。言うまでもなく彼は怪しい見た目とかでは全然ありません。では、彼はなぜ3回もセキュリティーに声をかけられたのでしょうか…。

 

白人、黒人、アジア人、ヒスパニック系など色々とありますが、何度も言いますが変な人は人種に関係なく存在します。ただBLM(Black Lives Matter)やStop Asian Hateの目的はwhite supremacy(白人至上主義)の根絶や人種差別の撤廃などです。 人種に関係なく、差別をなくし普通の人が普通の穏やかな暮らしをしたいだけなのです。アメリカ人と日常的に話をするのですが、彼ら/彼女ら自身も今のアメリカはとてもピリピリした状態で、そのピリピリした感じが日に日に増していると感じている人が多いです。市民と警察の間の緊張関係、人種間の緊張関係、トランプを崇拝している人達との緊張関係などなど。そして何か1つのことをきっかけに大きな暴動などが起こる可能性がとても高いと感じている人が私の周りには多いです。

↓↓ポチッとしていただけると嬉しいです。

にほんブログ村 ニュースブログ 海外ニュースへ
にほんブログ村