【アメリカの今】アメリカという国

アメリカの現状を、ポートランドからシェアしていけたらと思っています。

アメリカのCDC - ワクチン接種完了者はマスク不要

5月13日にCDCが「新型コロナウイルスのワクチンの接種を完了していれば、室内外を問わずマスクを着用しなくてもいいです。ですが、バスや飛行機、病院などの混雑した屋内では引き続きマスクを着用してください」と発表しました。そしてこれを受けて、Walmart、Starbucks、Costcoは「ワクチンの接種を完了している人はマスクを店内でしなくてもいいです」と発表しました。

CDCの接種記録用紙

だからと言って、店頭で一人ずつワクチン接種の証明書を調べるわけでもありません。Honor system*をとるようです。アメリカでこれは無謀のように思います。なぜなら、通常はワクチンを接種するとその接種記録が書き込まれたCDCの用紙をもらえます。そしてそれが接種の証明となるので、大切に保管しないといけないものです。ですが、このCDCの用紙がeBayなどのオンラインで販売され、すでに大量の売り買いがあったようです。ちなみに、無記入のCDCの用紙が4枚で$80(8千円程度)で売られていました。

*Honor systemの意味:自主管理制度、無監督制度、自己申告システム

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もし店頭で接種記録が書かれたCDCの用紙をチェックするようになったとしても、嘘の情報が書かれた未接種の人がマスク無しで同じ店内にいるかもしれません。別にワクチンの接種が終わったからと言って、コロナにかからないという保証はありません。単に重症化する可能性が低くなるというだけで、コロナにかかる可能性はあります。ましてアメリカでは医療費が目が飛び出るぐらい高いので、もしコロナにかかり体調が悪くなってER(救急救命)に数時間いたら、その費用は数十万円はかかるでしょう。

私自身は…

私はファイザーの2回目の接種から2週間後の5月17日でFully vaccinated、つまりワクチンの接種完了した者としてマスク無しでほとんどの日常生活を送ることでできるようになりますが、私はマスクの生活を続けます。運動を兼ねて外を散歩する時だけは、マスクをしないと思います。ですが、それ以外の時はマスク着用を続けます。そしていまだに必要最低限の外出以外は控えています。コロナ以前は毎週金曜日に映画館で新作映画を見るという習慣があったのですが、残念ながら当分映画館には行くことは無いと思います。アメリカの状況ですが、CDCのサイトによると5月14日の24時間で、37314名が感染し690名が亡くなりました。確かに以前よりは格段と少なくなりましたが、それでもこれだけの数の感染者、死亡者が毎日のように存在します。この数字を多いとみるか、少ないとみるか…。

 

ちなみに、ワクチンの2回目(5月3日)の副反応を前回のブログで書きましたが、それらの副反応(発熱、疲労、吐き気、悪寒、浅い呼吸)は5日程度でほとんど収まりました。ですが、なぜか1週間後の5月10日から頭痛が始まり、3日間ほど続きました。今現在は副反応は一つもありません。

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警察官による交通違反の偽造とコロナワクチン2回目

数日前にフロリダ州の警察官2名が逮捕されました。もうこのニュースを聞いた時、こんなことを警察官にされたら一般市民はどうすればいいのか…と思いました。

交通違反切符の大量偽造

この2名はバイクの警察官(日本で言う白バイ警官みたいな感じ)で、実際に存在する一般市民の車の情報と適当に書いた運転手の名前を組み合わせ交通違反切符を大量に偽造していたのです。なぜこれがバレたかというと、2020年2月13日に18枚の交通違反のチケットを切られた男性がいます。そしてこの男性は翌日に追加で6枚の切符を切られました。この男性は以前に一度だけ警察官に止められ、後日郵便で交通違反の切符の詳細が送られてくるからと言われたのですが、この時は送られてきませんでした。ではなぜこの男性は自分がこれだけの違反切符を切られているのかを知った方というと、弁護士から「交通違反のチケットが大量に切られているあなたの弁護しますよ」という勧誘の手紙が送られてきたからです。そしてこの男性は弁護士と警察に連絡をしました。

 

この警察署は監査をし、その結果この2人の警察官は2020年の1月から6月の間に上記の男性を含め合計9人に大量の交通違反の切符を切っていました。ある女性は、州から手紙が来て「あなたは6つの交通違反のチケットを支払っていないので、あなたの運転免許所はあと少しで一時停止となります」と書いてありました。この6つのチケットはすべて同じ日付(2020年1月)で切られていました。

 

ちなみにこの警察官2人は、40歳と23歳。今回は同じ日付、もしくは近い日付で同じ車の所有者に対して大量の交通違反切符を切ったので発覚しましたが、この警察官は全く何を考えているのでしょうか。アメリカで生活するうえで運転免許は無くてはならないものです。ですが、こんな嘘で免許の一時停止とかはく奪なんてなったらたまったものではありません。

コロナワクチン接種

4月15日に1回目、そして5月3日に2回目のPfizer(ファイザー)接種をしてきました。1回目の接種自体はそれほど痛くなく、例年のインフルエンザの予防接種と大差なかったです。ですが、微熱が接種してから24時間後ぐらいから始まり4日ほど続きました。1回目のワクチン接種では副反応が出る人と全くでない人がいるらしいのですが、私は微熱と注射した部分の腕の痛みがありました。

そして2回目です。朝9時に注射してくれた人の技量の違いなのか、2回目だからなのか分かりませんが接種された時点で1回目より格段と痛みを感じました。接種前にナースと話したのですが1回目で微熱が副反応として出たから、2回目の副反応も出ると思うと言われ「タイレノールかイブプロフェン」をお勧めすると言われて帰宅しました。帰宅後はゆっくり過ごしていました。同日の夜11時過ぎから発熱し38度5分と悪寒。発熱と悪寒は5月5日の朝まで続きました。接種してから24時間後の翌朝9時には、だるさと吐き気がありベットでうなだれていました。5月5日の朝には熱も吐き気もなくなり、あとはダルさだけだと思っていたらその日の夜8時ぐらいからshortness of breathが始まりました。このshortness of breathの日本語訳を見てみると呼吸困難となりますが、ものすごく深刻な呼吸困難という訳ではなく、普段の何気なくしている呼吸を100としたら85ぐらいの呼吸の浅さです。なので自発的に深呼吸をたまにする感じです。このshortness of breathも5月6日の朝8時には収まっていました。下記が主に言われている副反応ですが、私は頭痛と筋肉痛/関節痛、リンパ節腫脹以外すべて体験しました。人によっては2回目の接種から1週間後、もしくは2週間後に副反応が出始める人もいるようです。

  • 疼痛、注射部分の発赤または腫れ
  • 発熱
  • 疲労
  • 頭痛
  • 筋肉痛 / 関節痛
  • 吐き気
  • 悪寒
  • リンパ節腫脹

 

CDCによると、今年の夏の終わりもしくは秋ぐらいにはコロナのワクチンが3回必要かどうか見極めることができるでしょうと言われています。正直な所、将来的に3回目が必要と言われても私は躊躇しそうです。日本でも大部分の人にワクチン接種が始まった場合、家族内もしくは職場内でも数週間程度ずらしての接種を強くお勧めします。同時接種して同時に副反応が出た場合最悪ですので。

ちなみに、これを書いているのが5月6日の午後です。今現在はダルさと注射部分の痛みがある程度です。コロナが今年の冬どうなるかわからないのですが、今のうちにマスクや除菌シートなどを多めに買っておきました。アメリカではマスクや除菌シートの価格がコロナ流行前の通常価格に戻り、手に入れやすくなったので…。このままコロナが終息を迎えるようになると良いのですが…。

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アンドリュー・ブラウン ジュニア氏の殺害

ジョージ・フロイド氏殺害の裁判が終わり、色々と書くことを考えていたのですが、相変わらず警察官による黒人の殺害が立て続けに起きているアメリカ。ひとくくりに警察が悪いなんて言うつもりはありません。事件ごとに見ていく必要があるからです。

アンドリュー・ブラウン ジュニア氏の殺害

Andrew Brown Jr.(アンドリュー・ブラウン・ジュニア)氏が4月21日(水)の朝8時半に警察官によって殺害されました。ニュースによると「薬物の捜査令状の執行」中にブラウン氏は車の中で撃たれたようです。目撃者によると、ブラウン氏が車の中にいる時に5~6発ぐらい撃たれたみたいだと。そしてブラウン氏は後頭部も撃たれていたそうです。ちなみに現場にいた7名の警察官が事件後、休職扱いとなりそのうち3名は辞職しました。ちなみにアメリカではこのような事件があった時に、警察官が一時的に休職扱いとなるのは普通のことです。しかし3名がすぐに辞職…どうしてでしょうかねぇ~。ブラウン氏の親族によると、警察はブラウン氏の自宅と車から違法薬物や銃を見つけることはできなかったと伝えたようです。

ちなみに事件が起きたノースキャロライナ州エリザベスシティの位置はここです。f:id:Portlander:20210427123307j:plain

親族のみへの映像公開

警察官は7~8人ほど現場にいたようです。そして先ほど警察がブラウン氏の親族に現場にいたうちの1人の警察官のボディカメラの映像を20秒だけ見せました。もちろん、親族は現場にいた全員のボディカメラの全映像を要求していますが、見せられたのはたった1つの20秒間だけの映像。もちろん地元の人も警察のボディカメラ映像を一般公開することを要求しています。市民が罪を犯した時はすぐに映像を公開する警察。だけど自分達に不利な場合は公開を遅らせる…このダブルスタンダードを是正すべきだといっている政治家もいます。

ボディカメラの映像をいまだに公開していない警察。この行動からも明らかに警察が何か違法なことをしたと言っているのと同じだと思われても仕方ありません。都合が悪いから見せないって…子供じゃあるまいし。やましいことが無いなら、すべて一般公開すればいいのにそれができない状況なんでしょう。そして親族に映像を見せる前に、ノースキャロライナ州エリザベスシティは非常事態宣言をしました。これは、映像を一般公開したら大変なことになるってわかっているからではないでしょうか。

4月27日、家族が個人的に頼んで行われた第三者機関による検視の結果は、ブラウン氏は5発撃たれていて、4発は右腕に、そして1発は後頭部の頚椎の付け根の部分でした。 

緊急時のみ発砲可能

このようなニュースの場合、どうして警察官に従わないのか。従わなく逃げようとしたら撃たれても仕方ないというコメントを日本のYahooニュースなどで見かけることがあります。アメリカでは警察官が武器を持っていない一般市民を撃ってはダメです。それがたとえ逃げようとしてもです。一般市民を背後から撃つなんて言語道断です。

言い換えると、拳銃を使った強盗殺人が起きて、その容疑者が拳銃を所持したまま逃げた場合、付近に危険が生じる可能性があると判断した場合は警察官はその容疑者を撃つことができるーーーこれぐらいよっぽどのことでない限り、警察官は発砲できないはずなんです。

スピード違反をした時…

アメリカに来た当時、カリフォルニア州の高速道路でスピード違反の切符を切られました(スミマセン)。もちろん自分でも切符を切られた理由が分かっていたし、その警察官もスピード違反のことだけについて話をしたので、素直に違反切符を受け取りました。ですがもしこの時、以下のような質問をされていたらどうでしょうか?

  • どこへ行こうとしているのか?---私がどこへ行こうとしているかなんてスピード違反と関係ないし…。
  • 当時乗っていたのがインフィニティという高級車だったのですが、どうして高級車を所有しているのか?---大きなお世話だし(笑)。
  • 何の仕事をしているのか?---要するに怪しんでいるってことでしょ。

youtubeで見ると、実際このような質問をしてくるアメリカの警察官もいるようです。スピード違反で一般市民を止めたら、その切符を切るのが役目。もちろん運転手が酔っているとか、違法薬物の匂いが車内からするとか、銃が車内にあるとかなら話は別ですが、ただのスピード違反なので必要最低限の情報【運転免許所、車両の登録証、車の保険に入っている証明書の3点】のみを提示して、切符を受け取っておしまいのはずです。でも、そうじゃないことが起こるのがアメリカです。東京で生まれ育った者としては、別にやましいことがないなら警察官の質問に全部答えたっていいじゃん!と最初は思っていました。なぜなら警察官という職業を信用していたからです。警察官が嘘をつくはずがないと…。これは全く持って平和な日本という国で育った私の感覚でした。

でもアメリカは違います。何度も言いますが、良い警察官もいますが悪い警察官(bad cop)もいます。もし悪い警察官に当たった場合、最悪の場合…人生が終わる可能性があります。なのでアメリカでは上記のような質問をスピード違反者にすること自体、警察官が間違っているのです。だからこのような質問に答える必要すらないんです。そしてこのような質問をしてくる警察官…bad copの匂いがしています。ただのスピード違反なのに「車内を調べてもいいか?」なんて聞かれて、やましいことが無いから「もちろん良いですよ」と答えて、違法薬物の小袋を仕込まれて車から発見したなんて嘘をつかれたらたまったものではありませんから。

73歳の認知症女性への警察官の対応

このブログを書いている最中に、またひとつ悪い警察官のニュースが入ってきました。コロラド州の警察官が2020年6月に73歳の認知症の女性が1300円ほどの商品を支払わずに店を離れたと連絡があり警察が現場へ。73歳の女性は身長152㎝で、体重36㎏。この女性は男性警察官に腕をへし折られ、そのまま警察署へ連行し、救急車も呼ばず2時間以上放置。そして警察署に戻った警察官が椅子に座りながら話している様子が映っているビデオが公開されました。そこでは、警察官同士がフィストバンプ(拳と拳をぶつけるジェスチャー)を2度ほどしています。このジェスチャーは、ハイタッチと同じような意味があります。この警察官たちは、自分のボディカメラの映像を職場で再生し、腕を折った瞬間の話を楽しそうに話しています。そして、この女性をfelony(重犯罪)として処理するかい?なんてとても気軽に話している様子が映っていました。 言うまでもなく、この警察官達は訴えられました。さて、この先どうなるでしょう…。

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ジョージ・フロイド氏殺害容疑への評決

4月20日の午後3時半から4時ぐらいに陪審員の評決を発表するという速報が流れました。ということは、陪審員12名(白人6名、黒人4名、multiracial(多民族)2名)の意見が一致したということです。

評決

アメリカのセントラルタイムで午後4時過ぎに裁判官が評決を読み上げました。

  • 第2級殺人(最長禁錮40年) - 有罪
  • 第3級殺人(最長禁錮25年) - 有罪
  • 過失致死(最長禁錮10年) - 有罪

ということで、すべての罪状で有罪となりました。そして今までは保釈金を払っていたのである程度自由に行動することができていたのですが、評決後は手錠をかけられ警察に身柄を拘束されました。これから8週間かけて禁錮刑をどのぐらいにするかなどが決められます。

最初の報告書

去年の5月、ミネアポリスの警察署が出した最初の書類には「医療事故」としてこう書かれていました。

2020年5月25日(月)午後8時過ぎ、偽札の連絡があり現場へ出動。容疑者は青い車の上に座っていて、酔っている状態に見えると連絡を受けた。

2人の警察官が到着し、容疑者は車の中にいた40歳代の男性。車の外に出るように命令。車の外に出た後、体を使って抵抗した。警察官たちは手錠をかけることに成功したが、容疑者は医学的に苦しんでいるように見えた。警察官たちは救急車を呼び、彼は病院に運ばれたがそこで死亡が確認された。

 

この書類だけを読むと、40歳代の男性が手錠をかけられた後、突然苦しみだしたから救急車を呼んだけど病院で亡くなった…と読み取れます。警察官が提出した上記の書類とあの映像、同じことが書かれていますか?現場にいた他の警察官がフロイド氏の右手首で脈拍が確認できなくなってからも、デレク・ショーヴィン元警察官は2分近く膝で首を押さえ続けました。この行動をどう解釈しますか?膝を使った容疑者抑制方法は州によっては認められている所もありますが、脈拍が確認できなくなってもやり続けるとなると、そこには違った意図があったと思われても仕方ないと思います。

まとめ

同日の夜、現場にいた17歳の女性がスマホで撮った映像をアップロード。それが瞬く間に広がりました。そして翌日の5月26日、同じミネアポリス警察署からこれは医療事故ではなく、FBIによる調査が始まりますと発表があった。

特にこの数年、アメリカでは路上で警察官が市民を止めて話しかけている、または拘束しようとしていたら周りにいる人達がビデオを撮るようになりました。人種に関係なく市民同士がお互いを守る必要があるからです。何度も言いますが…良い警察官もいますが、悪い警察官もいるからです。

スマホで撮った映像から始まったこの事件。もしこの動画がアップロードされなかったら、ただの医療事故として処理され話題にもならなかったでしょう。もしあの映像が存在しなかったら、このデレク・ショーヴィン元警察官によって人が殺されたことは無かったことになっていたでしょう。この元警官は、以前から過度の力を使う問題があると報告されていましたが、それでもこの人は警察官の仕事を続けることが出来ていました。そしてこの動画が撮られていなかったら、デレク・ショーヴィンは今でも警察官をしていたことでしょう。

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ジョージ・フロイド氏殺害容疑の最終弁論

アメリカ時間の明日4月19日(月)、ジョージ・フロイド氏殺害の容疑がかかっている元警察官Derek Chauvin(デレク・ショーヴィン)容疑者の裁判のclosing argument(最終弁論)が行われます。そして、その後、12名の陪審員が評決をします。評決にどのぐらい時間がかかるかは未定ですが、早ければ同日、遅くても週末までにはと言われています。前日の夕方のテレビで、明日の最終弁論と評決がどうなるか特別番組をしているチャンネルもあります。そしてその番組を見ながら、これを書いています。

確かにアメリカの歴史からすると警察官が人を殺しても今まではそれほど罪に問われませんでした。無罪になることの方が断然多かったです。ですが、ここ数年変わりつつあります。

人種差別とスマホ

あのWill Smithが以前言っていたことがあります。

"Racism isn’t getting worse. It’s getting filmed."

「人種差別が悪化しているんじゃないよ。撮影される回数が増えているだけだよ。」

 

つまり、多くの人がスマホを持ち簡単に撮影できるようになったので、人種差別をしている・されている映像を目にする機会が増えただけの話なんです。ここ数年、人種差別が増えてきているように感じるけど、前から日常的にあることです。

 

話は変わりますが、コロナが流行しだした時にアメリカではKaren(カレン)と呼ばれる人達がビデオで撮影されるようになりました。YoutubeにKarenのビデオが沢山UPされているので、それらをご覧になったことがある方もいらっしゃると思います。Karenは普通のアメリカ人の名前なのですが、マスクを着用しないのに店に入ろうとしたり、マスクをしている他の人にマスクを外すように言ったりと、要するに迷惑客の総称として使うようになりました。そしてこの迷惑客の男性バージョンがKen(ケン)です。そして、このKarenやKenの総称が人種差別をする人達にも使われています。

 評決はいかに…

さて話は戻りますが、今日のテレビ番組でも誰かが言っていたのですが、もし元警察官Derek Chauvin(デレク・ショーヴィン)容疑者が無罪となった場合、"All hell breaks loose." 直訳すると「地獄が解き放たれる」つまり「大騒動になる、ひどい事態になる」といったところです。もちろんそうなってほしくはないですが、そうなっても仕方ないと思います。

武器を持っていない人の首を膝で押さえつけ、それも9分以上。普通の健康な人間でも3分ぐらいで亡くなるだろうと言われています。ジョージ・フロイド氏の体格が大きいからと言っても、警察官はテーザー銃も拳銃も所持しているわけだし、他にも3名の警察官が現場にいました。私個人的な意見を言うと、この容疑者は有罪であるべきだと思っています。

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ミネソタ州

さて、いま話題のミネソタ州。ちなみにミネソタ州の位置はここです。

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4月11日、20歳のDaunte Wright(ダンテ・ライト)さんをテーザー銃を使うはずだったのに間違えて拳銃を使い射殺した事件で、この女性警察官は第二級殺人罪として逮捕されました。ちなみにこの容疑者は勤務歴26年のベテラン警官でしたが、事件後辞職しました。ダンテ・ライトさんが亡くなった場所は、ジョージ・フロイド氏が殺された場所から10mile(16キロ)しか離れていません。そして警察官が身に着けていたボディカメラの映像も公表されました。

黒人が白人警察官に殺されるニュースがあるたびに、日本のニュースでも報じられコメントを目にすることがあります。そしてよく見かける意見としては、警察官の命令に従わなく逃げたりしたから撃たれても仕方ない…といった趣旨です。確かにアメリカでは誰が銃を持っているか分からないという恐怖感があるということは理解できます。もちろん私も、もし彼があの場から逃げなかったら撃たれる可能性は少ないかっただろうと思っています。ジョージ・フロイド氏の所でも書きましたが、警察官の対応が違い過ぎることが問題なんです。相手がマイノリティーの場合、警察官が発砲することが圧倒的に多いということです。

4月15日、同じくミネソタ州で白人男性(61歳)がMenardsという巨大なホームセンターのお店に行き、マスク着用を拒み、店員を木材で叩いて逃げたという報告があり、警察が出動。警察がこの容疑者の車(白のピックアップトラック)が違う場所のスーパーの駐車場にあるのを見つけ止めようとしましたが、そのまま逃走。

その後どうにか容疑者の車を止めることができたが、その後2台の警察車両に自分の車を当て、なおかつ運転手側に居た一人の警察官を車体のサイドに乗せたまま、早いスピードで逃げました。そして、その間、この容疑者は警察官の頭をハンマーで殴打。これだけのことをしたこの容疑者は、さて警察によって撃たれたでしょうか?

答えは…撃たれませんでした。

 

もちろんアメリカにも人種に関係なく良い警察官は沢山いますが、悪い警察官もいます。悪い警察官の例を3つほど…。

  • 交通違反として車を止め、車内を調べている間に違法ドラッグの入った袋をその車内に置いて、それを発見して運転手のせいにして違法薬物所持として逮捕。
  • 警察官がある男性を背中から射殺。警察官は逃げる人を背後から撃ってはいけないのですが、同僚の警察官が撃たれて亡くなった人のそばに関係のない拳銃を置き、この男性は拳銃を持っていたから撃ったと証言。
  • 2005年から2013年の9年間で、レイプ罪で起訴された警察官の数が405。必要以上に身体の検査と称し体を触ったとして起訴された警察官の数600以上。

私もアメリカに来た当初は、日本にいた時と同じ感覚を警察官に持っていました。親切で、困ったことがあればある程度であれば手助けをしてくれると。サンフランシスコに旅行に行ったときのことです。警察官が近くにいたので道を尋ねました。そしたらその警察官は「今、自分の昼休憩中だから…」とものすごく素っ気なく言われ、そのまま立ち去っていきました。あっけにとられた瞬間でもありましたが、同時にアメリカの警察官は日本と同じように考えてはいけないんだなと学んだ瞬間でもあります。

日本にいた時は、私は警察のお世話になったことはありません。今のところ、アメリカでもありません。ですが、もし人通りの少ない場所で止められたり、もし悪い警官と遭遇してしまった場合などを考えると、正直怖いです。もし自分の車のテールランプが切れいることに気づかず運転をして、それを警察官が気づき私の車を止めようとしたら、私も誰もいない路肩に止めるより、どこかのお店の駐車場まで運転していきたいというのが正直な気持ちです。

もし警察官がトランプ支持者で、アジア人を好まない人だとしたら、どうでしょうか?自分は日本人だから大丈夫なんてことは通じません。もし警察官に違法薬物が入った小さい袋を車の後ろのシートで発見したなんて言われた日には、自分の人生ほぼ終わったも同然になりませんか?

何度も言いますが、良い警察官ももちろんいます。でも、アメリカでは必ずしも警察官=信用できる人とは限りません。

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コロナの予防接種の現状

オレゴン州では4月19日から16歳以上のすべての人がコロナの予防接種を受けられるようになりますが、もちろん予約制なのですぐに受けられるわけではないと思いますが…。

オレゴン州のワクチン状況

4月11日の時点で、これまでに290万本分のワクチンがオレゴン州に送られてきました。人口比率に換算しますと、

  • アメリカの平均が10万人当たり7万2444本
  • オレゴン州が10万人当たり6万9415本

となり、若干ですが平均を下回っています。では、なぜオレゴン州は平均より送られてくるワクチンの数が少ないかというと、他の州と比べるとオレゴン州でのコロナ感染者数が圧倒的に少ないからです。4月11日時点で、

  • アメリカの感染者数の平均が10万人当たり9350人
  • オレゴン州の感染者数が10万人当たり4002人

となります。ちなみに10万人当たりの感染者数が最も少ない5つの州は以下の通りです。

  • ハワイ州
  • バーモント州
  • メイン州
  • オレゴン州
  • ワシントン州

ワクチン接種の予定

私はPfizer(ファイザー)のワクチンを受けられることになり、4月15日に1回目の予約を入れました。そして、21日後に2回目になるそうです。アメリカではワクチンの接種がドライブスルーで行われている場所もあります。私はアレルギーなどはないのですが、アナフィラキシーショックの心配もゼロではないのでERなどがある大きな病院で受ける予定です。そして、報告されている副反応が色々とあります。

  • 疼痛、注射部分の発赤または腫れ
  • 発熱
  • 疲労
  • 頭痛
  • 筋肉痛 / 関節痛
  • 吐き気
  • 悪寒
  • リンパ節腫脹

これらの副反応の中、1つ以上が最初の接種後最大4人に1人。2回目の接種後最大2人に1人に生じると言われています。

本当は2回接種のPfizer(ファイザー)より、1回で済むJohnson & Johnson(ジョンソン&ジョンソン)が希望だったのですが、最近アメリカのCDC(疾病対策センター)とFDA(食品医薬品局)が共同で声明を発表し、ジョンソン&ジョンソンのワクチンを接種した人の中で脳の静脈に血栓ができたという報告が6例あったそうです。いずれも18歳から48歳の女性で、接種後6日後から13日後に発症したそうです。そして、調査が終わるまでアメリカ国内ではこのワクチンの接種を一時停止するように求めました。というわけで、私はPfizerのワクチンとなりました。そして念のため、料理の作り置きなどを前日にしておく予定です。

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